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地元民が教える太宰府天満宮!歴史、由来を知れば観光はもっと楽しくなる
もくじ
- ・太宰府天満宮の歴史
- ・なぜ人気なの?菅原道真公ってどんな人?
- ・中にあるいろいろな像や建物、その意味は?
- ・本殿でお参りとおみくじを引く!でもその前に手水をしよう!
- ・お参り
- ・参拝の後はやっぱり餅!梅が枝餅を食べ比べてみた!
- ・日本で唯一のスタバ、太宰府天満宮表参道店はインスタ映えするお店
- ・太宰府天満宮のまとめ
太宰府天満宮と言えば、学問の神様である菅原道真公が祭られている神社。合格祈願で訪れる方、観光で訪れる方、年間で200万人以上も参拝者がいる国内でも人気の神社です。
最近では、福岡県近隣からだけではなく海外からも参拝者が増えている福岡の人気観光スポット太宰府天満宮ですが、実際皆さんはどれくらい太宰府天満宮について知っているでしょうか。
fukutame初となる投稿は、福岡の中で最も人気がある太宰府天満宮について地元民でもあるfukutame編集長がレポートします!
「もう何度も行ったよ」という方も「これから行く」という方もこの情報を知ればまた楽しみ方が変わるかも?
太宰府天満宮の歴史
はじめに太宰府天満宮が建てられたのは919年、当時左大臣(朝廷の最高機関の立場)だった藤原仲平(ふじわらのなかひら)によって建てられました。そして現在の太宰府天満宮は1591年、安土桃山時代の武将だった小早川隆景(こばやかわ たかかげ)が建て、後に国の重要文化財として扱われています。
非常に歴史もありキレイな神社である太宰府天満宮。一般的には「学問の神様」として有名なわけですが、その由来には祀られている菅原道真公の存在があります。
なぜ人気なの?菅原道真公ってどんな人?
菅原道真は、平安時代の西暦845年に奈良に生まれました。
子供の時から非常に頭がよく神童と称された道真公は弓にも長けていて文武両道に優れていたそうです。
そして、学者としてのトップである文章博士となり、さらに勉学に励みます。そんな道真公は天皇からの信頼も厚く最終的には大臣にまで上り詰めました。
現在の香川県である讃岐国が財政難だった当時、道真公は長官に任命され国を立て直すことに成功します。その実績から道真公は政界での信頼も高まり中心として活躍。
とここまではよかったのですが…。その活躍をよく思わない人が。
当時、左大臣だった藤原時平(ふじわらのときひら)。道真に対し「藤原氏でもない人間が大臣まで上り詰めるなんてありえない」と危機感を持ち、道真公が醍醐天皇(だいごてんのう)を追放しようとしているとウソの情報を流します…。
結果、誤解を解けぬまま道真公は大宰府に左遷されてしまうはめに。
左遷されてしまった道真公は59歳という年齢で大宰府で生涯を終えます。
しかし、道真公の死後、藤原時平は30代という若さで死亡。息子も急死するなど道真公の左遷に関わった人物が次々に死亡するという事態が起きます。
この状況に、朝廷は道真の祟りだと考え道真公を祀るための御本殿を建てたのが太宰府天満宮のはじまりとされています。でもそれがなぜ”学問の神様”として祀られるようになったかというと、
学問の神様と言われたのは、不運によって人生を終えた菅原道真公によるものと考えた様々の祟りを怨霊という形で奉納するよりも学問を極めた人物として扱いたかったからということがあるようです。
学問にも長け人間的にも素晴らしい菅原道真公。不幸に見える人生ですが、今では合格祈願のために年間200万人以上も訪れる神社にもなりました。また、道真公は死亡した2年後に疑いは晴れ、家族は帰京。死んだ後でも太政大臣にまで昇進しています!
中にあるいろいろな像や建物、その意味は?
本殿まで行くまでに色んな像があるのをご存知ですか?そしてその像にも意味があることに気付いてましたか?もう何度も行ってる私ですが、最近になってその意味をしったものばかりです!
まずはコチラ
御神牛
道真公の遺骨を京都へ送る途中、大宰府を出たところで車を引く牛が座り込んでしまいます。そしてそれを見た弟子の味酒安行(うまさけ やすゆき)という人が、「これは道真公の御心(きもち)によるものであろう」とし、大切にされているそうです。
ちなみにこちらの御神牛、11体と思われているようですが何と12体あるだんとか。探せばよかった…。
麒麟像
幕末に商人が寄付したものだそうです。
鹿・馬・牛とそれぞれの動物が一番キレイとされている部分を組み合わされた中国神話に現れる伝説上の霊獣です。ちなみにこちらもおもしろい話があって、あのビールで有名な麒麟のマーク。あのマークもこの像をモデルにしているという噂があるんだそうですよ!
飛梅
桜門をくぐり、本殿の前にある飛梅。道真公が左遷され子供のころから好きだった梅の木に語りかけます。
「東風吹かば匂いおこせよ梅の花主なしとて春な忘れそ」
(春風が吹いたら、香りをその風に託して大宰府まで送り届けてくれ、梅の花よ。主人である私がいないからといって、春を忘れてはならないぞ。)
その後、道真公が大宰府に到着すると一夜のうちに梅の花は道真公のところに飛んできたという伝説が残されています。(実際には社人である白太夫という人が道真公を慕って大宰府を訪れる際に梅を根分けして持ってきたというのが本当のようです。)
太鼓橋
福岡の人であれば行ったことがなくてもCMでご存知ではないでしょうか。
太鼓橋は3つの上がり・下りがある橋で「過去」「現在」「未来」をさすと言われているんです!身を清めるという意味もあるそうで、一部の噂として「カップルで渡ると分かれる」・「躓くと人生にも影響する」・「振り返ってはいけない」と言われていますね。
本殿でお参りとおみくじを引く!でもその前に手水をしよう!
神社には必ずある手水。”ちょうず”と言ってけがれを落とすために利用します。
これちゃんと使ってますか?清めるために大事な作法なので皆さんも是非使ってくださいね!細かい使い方に関しては手水のところに書かれてあります。ここではザックリと簡単に説明するので分かりにくい場合は直接確認してみてください。
1.ひしゃくを右手で掴み左手を洗う
2.右手を洗う
3.左手に水を汲み口の中を洗う
4.再度左手を洗う
5.ひしゃくに水をすくい柄を洗う
6.ひしゃくをもとの状態にもどす
これでお清めは終わりです。
お参り
迫力ありますね~。何度着ても圧倒されます。
調度この日、厄払い?か何かの儀式が行われていて宮司さんが何か唱えてました。ちなみに、一緒に同行したスタッフもこちらので厄払いをしてしもらったとか。(うらやましい…)
おみくじを引いてみた!
本殿を入りすぐ右側におみくじがあります。1回100円で外国人向けのプレミアムおみくじは200円。英語と中国語に対応しているとか。もしかしたら韓国語も対応しているかもしれないです。
普段あまりおみくじはもう引かないんですが、今回は取材の意味も込めてるので久しぶりに引いてみることに…。結果は…。
大吉!引いてよかった編集長!これはついてる予感がします。
参拝の後はやっぱり餅!梅が枝餅を食べ比べてみた!
太宰府天満宮の楽しみの一つ、梅が枝餅!この梅が枝餅にも実は歴史がありまして、左遷された菅原道真公は罪人と同じ扱いをされていたようです。
毎日の食事にも不自由するようなそんな姿を見かねた浄明尼という老女が梅の枝と一緒に差し入れをしたことがきっかけになっているそうです。
子供のころから何気なく食べていた梅が枝餅。そんな由来があったことを知るとまた味わい方も変わりました。
ではでは、早速人気の梅が枝餅店をご紹介します!でもラーメンと一緒で完全に好みになるので一番は実際に行ってみて自分で探してみてくださいね!
松屋
松屋さんは、太宰府天満宮の入口付近にあるお店で一番はじめにこちらのお餅をいただきました。
表面はカリッカリで皮はそこまで厚くありません。でも薄すぎずといった感じですね。
あんこの甘さも甘過ぎず、一番はじめに食べる梅ヶ枝餅としては食べやすかったです。お店のおばちゃんも写真を撮らせてくれたりと対応もよかったですよ♪
小野筑紫堂
小野筑紫堂さんは、調度休憩のタイミングということもあり抹茶も一緒にいただくことに。店内は太宰府天満宮の雰囲気にぴったりで情緒にあふれるお店。
冷たい濃い~抹茶は乾いた喉をうるおし梅ヶ枝餅によく合います。
小野筑紫堂の梅ヶ枝餅は、松屋さんよりもパリパリ感が強かったですね。
あんこは少ししつこさの残る感じですが、抹茶と一緒に食べることで程よい後味。こちらも美味しくいただきました~。
寺田屋
寺田屋さんも機械を使わずに一つひとつ手作業で焼いています。創業80年以上も経つ寺田屋さん。いろんな雑誌にもおすすめの梅ヶ枝餅のお店として取り上げられているのをよく見かけます。
用紙のイラストもかわいいですね。
目の前で出来立てをいただいたのですが、こちらのお店が後にも先にも食べたお餅の中では一番パリパリ感が強かったです!
全体的にパリっと焼き上げ中までしっかりと火が通っていた分、もちもち感には欠けますが芳ばしくて余韻の残る味わいでした。
竹の家
竹の家さんは太宰府天満宮の今のメイン通りよりも少し離れたところにあります。梅ヶ枝餅のお店としては確か非常に古く、続々と増えていく前からの創業という話を聞きました。
場所は少し離れた場所にあるということもあって並ばずに買えるお店なんですが、僕と連れの中では今まで食べたお店の中で(どこも美味しかったですが)イッチバン美味しかったです!
外側はパリパリとした食感でとっても芳ばしい!!そしてモッチモチ食感もちゃんと残っているので個人的にはこれぞ梅ヶ枝餅って感じでした。しかも、あんこが既製品じゃないのも嬉しいポイントです。
作られたいる方も肝っ玉母ちゃんという雰囲気があり一見怖いのですが…味のあるお店ととてもマッチしているなぁと。とにかくこちらは是非食べてほしいです。
萬屋
駅を降りて入口そばにある萬屋さん。
ヨロズヤと読むそうです。(知らなかった…)
まとめサイトに人気TOP5によく入っているようですが、確かに万人に好まれそうな梅ヶ枝餅、とにかくモッチモチとしていてよく伸びる!厚みもあってとってもボリューミーでした。竹の屋さんの次におすすめしたいお店です!
日本で唯一のスタバ、太宰府天満宮表参道店はインスタ映えするお店
太宰府天満宮にあるスターバックスコーヒー。もうSNSでたくさん発信されているので知っている人も多いでしょう。
こちらの店舗は建築家の隈研吾さんという方がデザインした日本で唯一「和」のテイストを用いた店舗です。
「和の大家」とも称される隅研吾さんがデザインしたスタバ、インスタ映えすること間違いなしですね!洋と和を組み合わせたぬくもりのある店舗は10時を過ぎると人で賑わいます。
コーヒーをゆっくりといただきながら写真も撮りたいという方、8時から10時の間がおすすめですよ。
太宰府天満宮のまとめ
いかがでしたか?
合格祈願で有名な太宰府天満宮にもたくさんの歴史拝見があったんですね。編集長も何気なく通っていた観光スポット、改めてその存在にある背景を知ることでまた見方・楽しみ方が変わりました。
ただ訪れるだけでも十分楽しめる場所ではありますが、歴史・その背景を知ることで満足度もアップすること間違いなしです!
以上、「地元民が教える太宰府天満宮!歴史、由来を知れば観光はもっと楽しくなる」でしたー。
太宰府天満宮
福岡県太宰府市宰府4丁目7番1号
- 予算:¥0~
- 営業時間:06:00~19:00(時期による)
- 定休日:無休
- HP:http://www.dazaifutenmangu.or.jp/
- SNS:Instagram / Facebook / Twitter
- TEL:092-922-8225
- アクセス:西鉄太宰府駅より徒歩1分
- 駐車場:あり
- メモ:※近くにコインPもあり